2011年1月29日土曜日

Bibliothèque, église, et enceinte dans le Marais

人気の街、マレ(Marais)。
13世紀までは、パリの城壁の外に広がる沼(Marais)だったこの地は、
今では現地の若者たちだけではなく、観光客にも大人気の地区。

オテル・ド・ビル(Hôtel de Bille)、レピュブリック(République)、
バスティーユ(Bastille)で囲まれた、3区と4区の部分です。

最近、パリはまた真冬に逆戻りで、外出するのも億劫なのですが、
当てにならない天気予報(Météo Paris)を見ると久しぶりの晴れマーク♪
というわけで、少しだけ散歩してきました。
アパルトモンからマレの端っこ(最南端)までは、たったの5分ですし。

今日の主な目的地は3箇所。
タイトルにあるとおり、Bibliothèque、Église、Enceinteです。


まず1箇所目はサンス館(Hôtel de Sens)。
まさに中世のお城ですね!!

ここ、ずいぶん前から気になっていた建物。
メトロ7番線、ポンマリー(Pont Marie)駅のすぐ近くにあります。

1475年から1507年に作られた、サンス大司教の邸宅で、
パリに3つしか残っていない中世邸宅の一つ。
このサイトによると、残りの2つはクリュニー館とジャック・クールの家だそう
ですが、ジャック・クールの家がどこにあるのかは不明です。。。)
17世紀初めには、フランス王アンリ4世妃のマルグリット・ド・ヴァロワ
(Marguerite de Valois)もここで暮らしていたそうです。

建物の外側を回ってみましょう。
円柱形の塔が、中世らしさを醸し出していますね。

入口の裏側、マリー橋(Pont Marie)から北につながる
フルシー通り(Rue de Fourcy)から見たサンス館。

左右対称のフランス式庭園が美しいです♪

サンス館、現在はフォルネイ図書館(Bibliothèque Forney)になっています。
図書館なので中に入れるんです!本も借りられるんです!(当たり前ですけど)
しかし、お城みたいな建物で読書だなんて、優雅すぎる♪♪

フランス語の本はほとんど読めない(泣)ので、
写真集を手にとって30分ほど読書。
1930年代のパリを見て、これまた驚き。
いろんな点で今と違ってました。

あいにく内部は撮影禁止でしたので、中庭の写真だけ。


少し歩いて2箇所目に移動しましょう。
移動途中に見かけたショア記念館(Mémorial de la SHOAH)
今日は定休日だったようで、中には入れませんでした。

建物の壁にはダビデの星が。
(帰宅してから調べたところ、SHOAHとはホロコーストという意味だそうです。)

古い家々が立ち並ぶ、マレ独特の街並み。
道は狭く、ここは歩行者専用です。


そして2箇所目の目的地到着。
これは裏側の路地、バール通り(Rue des Barres)。

はい、2箇所目はここ、サン=ジェルヴェ・サン=プロテ教会
(Église Saint-Gervais-Saint-Protais)。

布教中にミラノで殉死した双子の兄弟、ジェルヴェとプロテに捧げられた
教会で、1494年に着工。完成までに150年近くかかったそうです。

横から撮影。
正面のファサードは直線的ですが、側面は丸みを帯びています。

裏側から撮影。

教会内部の天井は高く、しかも真っ白で美しい壁。
南側から入る太陽で照らされ、中も明るかったです。


中央祭壇。

教会上部の壁はガラス窓になっているのですが、中央祭壇の上は透明ガラス、
それ以外は明るめのステンドグラスになっており、
全体的に光を取り込みやすい構造になっています。





入口上部に設置されたパイプオルガン。

たまたまここを訪れたとき、オルガンの演奏がありました。
澄み渡るような美しい響きに魅了され、久しぶりに動画で撮影。

それもそのはず、Hayakooによると、このオルガンは教会の目玉だそうです。
ルイ14世に認められ、宮廷礼拝堂のオルガン奏者も務めたクープラン
(Couperin)が弾いていた、当時のままのオルガンなんですって。

教会の正面から見た外の景色。
正面の建物は、パリ市庁舎、オテル・ド・ビル(Hôtel de Ville)です。


教会を出て少し歩きます。
教会裏のバール通りできれいな花をつけた木を発見!!

これは桃の花かな??

フルシー通りに戻ってきて、ヨーロッパ写真美術館
1706年に建てられた、税関吏エノー・ド・カントーブルのお屋敷だったそうです。
写真展もいいけど、建物を見てみたいですね。
近いうちに1度行ってみよう。

写真美術館の下をくぐる歩道。

少し歩いて、プレヴォー通り(Rue du Prévôt)。
マレは「細い路地」好きにはたまらない地区です♪

このあたり、高校(Lycée)がいくつかあるんです。

ジュイ通り(Rue de Jouy)にあるソフィ・ジェルマン高校(Lycée Sophie Germain)。
左側の看板によると、1882年から高等小学校(École Première Supérieure)として
使われていたようですね。

通りを東に向かって歩くこと数分、
今度はシャルルマーニュ通りに面して
シャルルマーニュ高校(Lycée Charlemagne)があります。


シャルルマーニュ高校は、フランスでも歴史ある高校の一つに
数えられるそうですが、建物自体も面白く、
壁の一部が中世のパリの城壁と一体化しているのです!!

というわけで、ここが第3の目的地。
12世紀に築かれた、フィリップ・オーギュストの城壁
(Enceinte de Phillippe Auguste)。
ちょうど城門になっていた部分のようで、丸い塔のようになっていますね。

城壁に沿ってサン・ポール公園(TEP Jardins Saint-Paul)があります。

ここは城壁の外側。
つまり、900年前はパリの外。
まさに、Marais(沼)だったところなんでしょうね。

以上、中世を意識したマレ散歩でした♪

2 件のコメント:

  1. 細い路地の標識を見て、「やはり車は進入禁止か」と思いきや、日本と標識が同じなんですね!

    色々行かれているようですが、半年経った今でも行きたくても行ってないところはあるんですか?是非教えてください♪

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  2. 道路標識は、ほとんど日本と同じです。
    左右逆ですが、運転もそんなに大変じゃないですよ。

    正直、行ってないところだらけですよ!
    日曜日に行った友達の家も初めての街だっただし、
    昨日行ったUPS(2区)も初めての街でした。

    美術館とか博物館もまだ行きたいところが残ってます・・・
    パリ郊外にも世界遺産がたくさんあるので、
    これから頑張って行きたいです!!

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