2011年1月31日月曜日

Vacance en Côte d'Azur (4): Repas


コート・ダジュール第4弾は、食事特集です!

突然ですが、フランスでパスタ食べるときはご注意を。
麺が伸び伸びになってることが多いですよ!!
私も2回ほど美味しくないのにあたったことがあります。

個人的に、パスタはアルデンテがおいしいと思うのですが、
フランスでアルデンテを出すと、茹で足りない!! ムキッ
といってクレームをつける人が多いんですって。

そんなわけで、久しぶりに美味しいパスタを食べに、
モナコを出てイタリアへ行くことに。
といっても、わずか4日間の旅、
ジェノバやトリノ、ましてやフィレンツェやローマには行けません。
なので、仏伊国境から20kmぐらい入った「サンレモ」(Sanremo)へ。
(上の写真は、サンレモのカジノです。)

感じのよい通りを歩いて見つけた小さいレストラン、Le quattro Stagioni。
(英:The four seasons、仏:Les quatre saisons)


グリッシーニにサン・ペレグリノが出てくるなんて、やっぱりイタリアですね!
(フランスならバゲットにペリエでしょうな)

前菜。タコの上にのっているのは野菜の天ぷらですよ!
メニューに見つけた"Tempura"の文字に惹かれてオーダー。

2種類のパスタ。


デザートも♪

ごちそうさま♪


西へ引き返して2日目の宿泊地、ニースへ。
伊仏国境。道路には関所跡みたいなものがありました。
今でこそEU、国境越えにパスポートもいりませんし、何の審査もありません。

国境の看板をパチリ。イタリア語の最後の看板です。
「Italie」じゃなくて「Italia」。「France」じゃなくて「Francia」。


旅行3日目、とうとう風邪でダウンです・・・(泣)
この日は雨も降っていたので出かけるのをやめ、ホテルで休養となりました。
外出したのは昼ごはんのときだけ・・・

ということで、3日目の昼食です!
ホテルの近所にあったレバノン料理のレストラン!
パリにもたくさんあるのですが、初めて入りました。
これが思った以上にイケます!


またまたデセールまで。

はい、ごちそうさま♪。


夜になっても雨はやまず、寝てるだけだからお腹もすかず・・・
となればいいんですが、やっぱりお腹はすきます!
というわけで、夜はルームサービス♪
ニース風サラダ、野菜のスープ、チキンカレーです。
すげーウマかった!

ごちそうさま♪


そしてコート・ダジュール最終日のお昼、
日本人シェフが経営するミシュランの星付きレストラン、Keisuke Matsushimaへ。
私の知り合いがシェフと友達で、ここを勧められたのでした。


シェフのお任せコースをオーダー。
日本人シェフだけあって、凄く上品な味でした。どれも超よかったです。








ごちそうさま♪

コート・ダジュールBlogも終盤ですよ。
次回はニースの街なみをご紹介します。

2011年1月29日土曜日

Bibliothèque, église, et enceinte dans le Marais

人気の街、マレ(Marais)。
13世紀までは、パリの城壁の外に広がる沼(Marais)だったこの地は、
今では現地の若者たちだけではなく、観光客にも大人気の地区。

オテル・ド・ビル(Hôtel de Bille)、レピュブリック(République)、
バスティーユ(Bastille)で囲まれた、3区と4区の部分です。

最近、パリはまた真冬に逆戻りで、外出するのも億劫なのですが、
当てにならない天気予報(Météo Paris)を見ると久しぶりの晴れマーク♪
というわけで、少しだけ散歩してきました。
アパルトモンからマレの端っこ(最南端)までは、たったの5分ですし。

今日の主な目的地は3箇所。
タイトルにあるとおり、Bibliothèque、Église、Enceinteです。


まず1箇所目はサンス館(Hôtel de Sens)。
まさに中世のお城ですね!!

ここ、ずいぶん前から気になっていた建物。
メトロ7番線、ポンマリー(Pont Marie)駅のすぐ近くにあります。

1475年から1507年に作られた、サンス大司教の邸宅で、
パリに3つしか残っていない中世邸宅の一つ。
このサイトによると、残りの2つはクリュニー館とジャック・クールの家だそう
ですが、ジャック・クールの家がどこにあるのかは不明です。。。)
17世紀初めには、フランス王アンリ4世妃のマルグリット・ド・ヴァロワ
(Marguerite de Valois)もここで暮らしていたそうです。

建物の外側を回ってみましょう。
円柱形の塔が、中世らしさを醸し出していますね。

入口の裏側、マリー橋(Pont Marie)から北につながる
フルシー通り(Rue de Fourcy)から見たサンス館。

左右対称のフランス式庭園が美しいです♪

サンス館、現在はフォルネイ図書館(Bibliothèque Forney)になっています。
図書館なので中に入れるんです!本も借りられるんです!(当たり前ですけど)
しかし、お城みたいな建物で読書だなんて、優雅すぎる♪♪

フランス語の本はほとんど読めない(泣)ので、
写真集を手にとって30分ほど読書。
1930年代のパリを見て、これまた驚き。
いろんな点で今と違ってました。

あいにく内部は撮影禁止でしたので、中庭の写真だけ。


少し歩いて2箇所目に移動しましょう。
移動途中に見かけたショア記念館(Mémorial de la SHOAH)
今日は定休日だったようで、中には入れませんでした。

建物の壁にはダビデの星が。
(帰宅してから調べたところ、SHOAHとはホロコーストという意味だそうです。)

古い家々が立ち並ぶ、マレ独特の街並み。
道は狭く、ここは歩行者専用です。


そして2箇所目の目的地到着。
これは裏側の路地、バール通り(Rue des Barres)。

はい、2箇所目はここ、サン=ジェルヴェ・サン=プロテ教会
(Église Saint-Gervais-Saint-Protais)。

布教中にミラノで殉死した双子の兄弟、ジェルヴェとプロテに捧げられた
教会で、1494年に着工。完成までに150年近くかかったそうです。

横から撮影。
正面のファサードは直線的ですが、側面は丸みを帯びています。

裏側から撮影。

教会内部の天井は高く、しかも真っ白で美しい壁。
南側から入る太陽で照らされ、中も明るかったです。


中央祭壇。

教会上部の壁はガラス窓になっているのですが、中央祭壇の上は透明ガラス、
それ以外は明るめのステンドグラスになっており、
全体的に光を取り込みやすい構造になっています。





入口上部に設置されたパイプオルガン。

たまたまここを訪れたとき、オルガンの演奏がありました。
澄み渡るような美しい響きに魅了され、久しぶりに動画で撮影。

それもそのはず、Hayakooによると、このオルガンは教会の目玉だそうです。
ルイ14世に認められ、宮廷礼拝堂のオルガン奏者も務めたクープラン
(Couperin)が弾いていた、当時のままのオルガンなんですって。

教会の正面から見た外の景色。
正面の建物は、パリ市庁舎、オテル・ド・ビル(Hôtel de Ville)です。


教会を出て少し歩きます。
教会裏のバール通りできれいな花をつけた木を発見!!

これは桃の花かな??

フルシー通りに戻ってきて、ヨーロッパ写真美術館
1706年に建てられた、税関吏エノー・ド・カントーブルのお屋敷だったそうです。
写真展もいいけど、建物を見てみたいですね。
近いうちに1度行ってみよう。

写真美術館の下をくぐる歩道。

少し歩いて、プレヴォー通り(Rue du Prévôt)。
マレは「細い路地」好きにはたまらない地区です♪

このあたり、高校(Lycée)がいくつかあるんです。

ジュイ通り(Rue de Jouy)にあるソフィ・ジェルマン高校(Lycée Sophie Germain)。
左側の看板によると、1882年から高等小学校(École Première Supérieure)として
使われていたようですね。

通りを東に向かって歩くこと数分、
今度はシャルルマーニュ通りに面して
シャルルマーニュ高校(Lycée Charlemagne)があります。


シャルルマーニュ高校は、フランスでも歴史ある高校の一つに
数えられるそうですが、建物自体も面白く、
壁の一部が中世のパリの城壁と一体化しているのです!!

というわけで、ここが第3の目的地。
12世紀に築かれた、フィリップ・オーギュストの城壁
(Enceinte de Phillippe Auguste)。
ちょうど城門になっていた部分のようで、丸い塔のようになっていますね。

城壁に沿ってサン・ポール公園(TEP Jardins Saint-Paul)があります。

ここは城壁の外側。
つまり、900年前はパリの外。
まさに、Marais(沼)だったところなんでしょうね。

以上、中世を意識したマレ散歩でした♪