2010年10月24日日曜日

Musées et Exposition


オルセー美術館(Musée d'Orsey)。
1900年のパリ万博にあわせて、パリ・オルレアン鉄道の駅として設計され、
1939年まで使用されました。
その後、駅の保存活用策として、1986にオルセー美術館として開館。
駅時代の大きな時計が、今もそのまま使用されています。

入場料は大人8Eで、オーディオガイド(日本語あり)が5Eでした。
残念ながら、内部の写真撮影は禁止です。(10年前はOKだったのに・・・)

オルセー美術館の展示品は、19世紀以降の作品。
印象主義、ポスト印象主義などの19世紀後半の作品が特に有名です。

19世紀前半の新古典主義から、写実主義、印象主義、ポスト印象主義と
時代別に並んでいて、芸術家たちの視点の変化が一目瞭然。

我々研究者が、自分の研究分野について日々探求し、
これまでの技術の問題点を探しながら、
新しい理論や方式を考案していくのと同じなのかも知れません。
ちなみに「Art」には「芸術」のほかに「技術」という意味もあります。


13時に入場してから約3時間、
クールベ、マネ、ドガ、モネ、ルノアール、セザンヌ、ゴッホ、
ゴーギャン、ロートレック、クロス、マティスなどの絵を楽しみました。

展示品の半分ぐらいを見終えたとき、Kさんから電話があり、
FIACという現代美術展に行かないかと誘われました。
年1回のイベントで、今日がなんと最終日!
場所はルーヴル(Louvre)とグラン・パレ(Grand Palais)。
オルセーとは目と鼻の先です。

というわけで。
急遽予定変更して、FIAC 2010(国際会議みたいw)に行くことにしました!
ロワイヤル橋(Pont Royal)渡ってセーヌ右岸(Rive droite)へ。
秋真っ只中のパリの写真をどうぞ。
(ちなみに、家を出たときは雨が降ってたんですが・・・)


FIAC=Foire Internationale d'Art Contemporain(現代美術の国際見本市)
さまざまな分野の現代美術のアーティストが世界中から集まって、
展示&即売会を行うイベント。
一般人の参加も可能でした。入場料28E。(高っ!)
チケットを購入すると、ルーヴル会場とグラン・パレ会場の両方に入れます。


まずはこちら、ルーヴルの特設会場。
いつもの入口を通り越して、奥の中庭(Cour Carrée)へ。


続いて電車でグラン・パレへ移動。
初めてグラン・パレに入りました。

正直、現代アートって難しい(汗)
しかし、今日は19世紀から現代までの作品を時系列に見たおかげで、
個々の作品そのものは理解できなくても、芸術の時間的な流れについては
理解できた気がします。

そして私には、研究に行き詰まった研究者たちが、
自分のオリジナリティを出すために、
必死で独自路線を突き進む姿がダブって見えました。

なんだか他人事とは思えないです。
やはり、芸術と技術は同じ起源なのでしょうかね。。。

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