12世紀、すでにこの場所にはお城がありました。
ルイ7世の土地だったそうです。
その後、フランスを支配する帝王が次々とこの地に住みました。
建築に力を入れたのは、フランソワ1世、アンリ2世、アンリ4世、ナポレオンなど。
8世紀にわたるさまざまな建築や芸術が、そのままの形で多く残っています。
フランス革命の際にも、建物には被害はなかったようです。
フォンテーヌブロー宮殿の歴史についてはwikipediaなどに任せることにして、
写真をどうぞ。
200枚以上撮ったのですが、見どころのみを載せます。
まず1枚目は、「白馬の中庭」にある馬蹄形の階段。
この庭は、上の写真にもあるように、宮殿も前面にあり、
「栄光の中庭」、「告別の前庭」とも呼ばれます。
皇帝から退き、セントヘレナ島に流されることになったナポレオン・ボナパルトが、
部下たちに最後の演説を行った場所です。
次は、フランソワ1世の回廊。
国王の居住棟と、聖王ルイが建てた礼拝堂を結ぶために作られた回廊で、
イタリア・ルネサンス様式の見事な回廊です。
フレスコ画や彫刻、羽目板で埋め尽くされています。
その聖王ルイが建てた礼拝堂、三位一体礼拝堂。
チャペルは2階建てになっていて、王族は2階で参加することになっていたそうです。
ルイ15世もここで結婚式を挙げています。
フランソワ1世時代に建設を開始し、アンリ2世が完成させた舞踏会の間。
たくさんの大きな窓により、大変明るい部屋です。
聖王ルイの間。
暖炉の上には大理石でできたアンリ4世の騎馬像があります。
ちょうどこのあたりが、12世紀から残る建物かも知れません。
フランソワ1世の部屋。
もとは王妃の寝室だったそうですが、晩餐会などに使われていたそうです。
絨毯が気持ちよさそうです♪
ディアナーヌの回廊。
ディアナーヌとは英語でDiana(ディアナまたはダイアナ)のことで、
ローマ神話に登場する女神(実はアルテミスと同一視されているらしい)。
アンリ4世が王妃のために作った回廊でしたが、
ナポレオン時代に図書館に改装されたそうです。
本がたくさんあって楽しそうですね。
皇后の寝室。
16世紀以降、王妃や皇后が寝室として使用しました。
そしてその隣にあるのが玉座の間。
国王の寝室をナポレオンが改装し、玉座の間に。
さらにその隣が、皇帝の寝室。
玉座の間と合わせて、ナポレオンにより改装されました。
椅子が面白いですよ。
暖炉側は暖かいように肘掛けが低く設計されています(笑)
その隣にあるのが「退位の間」と呼ばれる赤い部屋。
ナポレオンの退位を決定した「フォンテーヌブロー条約」。
ナポレオン自身が退位書にサインした部屋とされています。
フォンテーヌブロー宮殿にも、広大な庭園が広がっています。
1200mにも及ぶ運河まであります。
水を引き入れるのに1週間以上かかったそうです。
Googleで見つけてこのサイトへ来られた方のために・・・
※※ フォンテーヌブロー宮殿への行き方 ※※
パリ・リヨン駅(Gare de Lyon)よりSNCFのMontargis行きに乗車、
フォンテーヌブロー・アヴォン駅(Fontainebleau Avon)下車。
各駅停車で3駅目。約40分。
(2駅目のBois-le-Roiは小さいため、止まらない列車もあります。)
地上階にある青(Bleu)プラットホームから出発します。
フォンテーヌブロー・アヴォン駅からバス乗車(水色の路線)、約10分。
降りたホーム側のバス停から乗る場合には、バス停Aから出ます。
電車の到着に合わせて出発します。
※ 参考情報(2010年9月5日現在) ※
基本料金について
・電車の切符はパリ内のどの駅でも購入可能で、パリ市内から片道8.05Eです。
・バスの運賃はバスの中で購入可能で、片道1.8Eです。
(あらかじめ切符を買ってある場合には、片道1.7Eです。)
・宮殿の一般入場料は10E、ミュージアムパス使用可、毎月第1日曜は無料です。
お得な方法
・フォンテーヌブロー・アヴォン駅はÎle-de-Franceのゾーン6に属します。
ゾーン6までのモビリス(Mobilis)やパリ・ビジット(Paris Visite)を買えば、
電車往復のほかフォンテーヌブロー・アヴォンからのバスにも乗車できます。
モビリスは17.3E、パリ・ビジット1日券は18.9Eで、ともに乗り降り自由です。
・ミュージアムパスをお持ちの場合や、入場料無料の日に行かれる場合には、
モビリスがお買い得です。
・パリ・ビジットには入場料割引などの特典があります。
フォンテーヌブロー宮殿の場合は、入場料2E割引の特典を受けられます。
詳しくは、RATPのホームページでご確認下さい。
右上に言語選択ボタンがあり、日本語も選択できます。
・入場料とセットになったフォルフェ(Forfait)と呼ばれるチケットが
販売されていたようですが、2008年12月で販売中止になっています。
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