2010年11月21日日曜日

Châteaux de Loire

今日は久しぶりにレンタカーを借りて、
ロワール地方の古城めぐりに行ってきました!!

ロワール川は、フランス南部の中央高地を水源に、
国土の中央部を流れてフランス西岸に注ぐ川。
この川の中流には、100を越える古城がいまでも残っており、
古城を含むロワール渓谷が世界遺産に登録されています。

数ある城の中から、日帰り可能なものを2つ、訪問してきました!


まずは、シャンボール城(Château de Chambord)。
フランソワ1世のために建てられた城で、ロワール地方最大の城です。



外装のファサードが実に見事で、また円形の塔や屋根の形が美しい。
ロワールの古城の中でも1、2位を争う人気の城というのも頷けます。


最大の見どころである中央階段。
2重らせん構造になっていて、上りと下りを分けることで
人とすれ違わずに済みます。
この構造は、レオナルド・ダ・ヴィンチの設計図にも見られるもので、
ダ・ヴィンチが設計したのではないかとの説もあるそうです。

外装とは裏腹に内装は質素で、白壁で装飾なしの部分がほとんど。
絵画が掛かっている部屋には、クロスが張られていますが、
ヴェルサイユやフォンテーヌブローのような豪華さは感じられません。

陶器で作られた暖炉。
暖炉の熱が逃げないようにして、暖房効果を高めているそうです。

サロンの天井。フランソワ1世のイニシャル「F」と、
王の紋章である「サラマンダー」の彫刻が見えます。

次の写真は教会。装飾は一切ありません。

屋上から見た庭の風景。
フランソワ1世の狩猟場として建築された城なので、
庭は非常に広大であり、なんとパリ市の面積と同じぐらいだそうです・・・
(ということは、山の手線の内側と同じぐらいですよ!)



2つ目は、アンボワーズ城(Château d'Amboise)。
ロワール川岸にたたずむ、要塞としての城。
崖地に建っており、荘厳さを増しています。



ルイ・ダンボワーズ(アンボワーズのルイ)が建てた城ですが、
ルイ11世に対する反逆罪で処刑され、フランス王家のものになりました。
以降、歴代の王がこの城を愛したそうです。


敷地内に教会があり、そこにはレオナルド・ダ・ヴィンチの墓があります。


室内は、シャンボール城よりは多少派手ですが、
やはり全体として落ち着きがあります。
パリ近郊の城ほど王たちの訪問がなかったからでしょうかね。


屋上から見た跳ね橋。結構高くて怖いです(汗)

らせんのスロープから見た外の景色。



そして、最後はレオナルド・ダ・ヴィンチが晩年を過ごした家、
「クロ・リュセ(Château du Clos Lucé)」。
アンボワーズ城から徒歩5分ぐらいのところにあります。



1516年、ダ・ヴィンチはフランソワ1世に招かれ、
イタリアからここアンボワーズに居を移します。
そして、1519年に死去するまで、クロ・リュセで過ごしました。
アンボワーズ城とクロ・リュセは地下通路でつながっていたと言われており、
フランソワ1世とダ・ヴィンチの親交の深さが伺えます。

かの有名な「モナ・リザ」は、ダ・ヴィンチが死ぬまで手放さず、
ずっと筆を入れ続けていた作品ですが、
モナ・リザが(イタリアではなくフランスの)ルーヴル美術館によって
所蔵されているのも頷けますね。

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