2010年12月31日金曜日

Institut du Monde Arabe


アラブ世界研究所(Institut du Monde Arabe)。
アパルトモンから目と鼻の先にある変わったデザインの建物。

アラブ世界の情報を発信し、文化や精神世界を研究するための研究機関として
1987年に開館しました。
何といっても、ジャン・ヌーヴェルがデザインしたこの建物自体が有名。

建物の南側はガラス張りになっていて、そこに大小さまざまな丸い穴の開いた
アルミ板が取り付けられています。

これ、もとは外の明るさに応じて自動開閉する仕組みになっていたとか。
でも、そんな機能は速攻で故障(笑)
今は時間に合わせて(一応自動で)開閉するようになっているそうです。

一部は壊れていて開いたまま、閉じたままになっていますが、
直す気がないのがまたフランスらしい。

内側から見たアルミ板の構造。


中には美術館のほか、図書館やレストランなどが入っています。
図書館は無料で利用できるので、試しに行ってきましたが、
並んでいる本はアラビア語とフランス語。。。
当然といえば当然です・・・

新聞閲覧コーナーでは、アラビア語新聞を読むアラブ紳士がいて、
パリとは思えない光景。
また、読書スペースには無線LANがきているようで、
PC使って勉強している学生も結構いました。
(図書館内は撮影禁止でした。)

エレベータで最上階に上がると、レストランとカフェがあります。
そこの窓から見た外の風景。
いつもと反対側から見るザマンスキータワー(Tour Zamansky)。

2010年12月30日木曜日

Musée National du Moyen Âge


国立中世美術館。またの名をクリュニー美術館。
中世の美術品を集めた美術館なんですが、
なんと2世紀後半のガロ=ローマ時代の湯治場だった場所。
約1800年前の浴場跡(Thermes)と14世紀の修道院跡(Hôtel de Cluny)が
一緒になった美術館なのです。

前々から行ってみたいと思っていたのですが、
ようやく今日行ってきました。


まず、入口を入ってすぐにある、フランスの守護聖人サン・ドニの石像
3世紀のパリの司教で、モンマルトルで斬首刑に処されたとされます。
処刑の後、自身の首を手に持って説教をしながら
北に向かって数キロメートル歩いたと言われています。

次は美しいステンドグラス。
教会のステンドグラスを修復する際、オリジナルを美術館に保管し、
新しく作った複製を教会に入れるそうです。
いずれも12~13世紀の製作です。

これは、サント・シャペル(Sainte Chapelle)のステンドグラス。

トロワの教会から集められた、聖ニコラ(Saint Nicolas)のステンドグラス。

修道院跡からローマ浴場跡へ。

ノートルダム大聖堂(Notre Dame de Paris)の外壁にあった彫刻の数々。
フランス革命時にほとんど破壊されてしまいました。
12~13世紀の建築当時の石像が、そのまま展示されています。


これはサン・ジェルマン・デ・プレ(Saint-Germain-des-Prés)教会の
石柱の一部。1000年以上前の彫刻ですよ!

そして、1800年前の遺跡!
ローマ浴場跡の壁の一部です。


クリュニー美術館最大の見どころは、
「貴婦人と一角獣」(La Dame à la licorne)のタペストリー。15世紀末作。
6枚セットになっています。
はじめの5枚が、人間の五感を表したもの。

味覚(Le goût)。貴婦人がキャンディを手にとっています。

聴覚(L'ouïe)。ポジティブオルガンを奏でています。

視覚(La vue)。ユニコーンが鏡を覗いています。

臭覚(L'odorat)。猿がお花の香りをかいでいます。

触覚(Le toucher)。貴婦人がユニコーンの角に触れています。

そして最後の1枚。
後ろのテントに、「我が唯一の望みに」(À mon seul désir)と書かれています。
この6枚目のタペストリーが何を意味しているか、未だに謎だそうですよ。


これらの展示の他にも、たくさんのタペストリーや彫刻、装飾品、
修道僧の椅子などが展示されていました。



2010年12月29日水曜日

Crue de la Seine

今日は寒波の中休み。
最低気温4.5度、最高気温7.5度という、平年並みの気温でした。

しかし、セーヌ川は増水中・・・
普段より3メートルぐらい水位が上がってます(怖)


これらの写真を見てもあまり分かりませんよね。
じゃあこれでどうだ!

写真はアラブ世界研究所(Institut du Monde Arabe)の前あたり。左岸です。
川岸に歩道が整備されているのですが、完全に水没してます・・・
写真を撮ったシュリー橋(Pont de Sully)は工事中(再塗装中)なのですが、
工事機材置き場(写真右のコンテナ)も水没。
水も相当濁ってますね・・・

もう1枚はこれ。

こちらはシュリー橋を渡った右岸。
岸の下側にジョルジュ・ポンピドー道路(Voie Georges Pompidou)と呼ばれる
自動車専用道路がありますが、泥がかぶってますね・・・
ここまで水没してたってことですよ!

たまたま23時ごろにここを通りましたが、夜になって通行可能になったようです。
しかし、ポン・ヌフ(Pont Neuf)の辺りは水面と道路がほとんど同じ高さでした(汗)


セーヌ川は、今からちょうど100年前の1910年に氾濫しました。
そろそろ大洪水が来るんじゃないかとのうわさもありますが、
ニュースでも報道されるなどあながち冗談でもない感じです・・・

2010年12月27日月曜日

Montmartre


パリの代表的観光ポイント、モンマルトルの丘。
モンマルトルの標高は129mで、パリで最も高い場所です。
丘の頂上にはサクレ・クール寺院(Basilique du Sacré-Coeur)があります。

パリに来た6月ごろ、知り合いのフランス人から、
「モンマルトルの辺りはスりやひったくりが多いから気をつけて!
財布もパスポートも全部家に置いて、小銭と切符だけ持って行くんだよ!」
と脅されていたため、なかなか足が向きませんでした(汗)
地元民が言うんだから、相当怖い場所なんだろうと。。。

でも日本人の友達はみんなすでに行ってる・・・あれ?
というわけで、6ヶ月以上経った今日、やっと行ってきました!

最寄り駅は、2番線のアンヴェール(Anvers)駅と12番線のアベス(Abbesses)駅。
乗り換えのしやすさから、アベス駅から行くことに。


アベス駅の入口は、1912年の12番線開通に合わせて作られた
アール・ヌーヴォー(Art Nouveau)様式。
このようにガラスの屋根がついているタイプは非常にレアで、
アベス駅のほかに、ポルト・ドーフィヌ(Porte Dauphine)駅、
シャトレ(Châtelet)駅の2箇所しか残っていません!!
(参考サイト: Les Edicules Guimard - Entrées de Métro d'Hector Guimard

モンマルトル界隈の町並みを楽しみながら、丘を登っていきます。
いつも見ているパリ中心地とは街の雰囲気が違いますね!
建物に派手さがありません。
バルコニーの手すりもほとんどなく、あってもゴテゴテしてません。
これはこれで、落ち着きがあっていい感じです♪



アベス駅からサクレ・クール寺院への最短経路では、
100段程度の階段を2回上ります。

階段を避けたい方は、フニクレール(Funiculaire)と呼ばれるケーブルカーに
乗りましょう。くれぐれもスリには気をつけて!

階段を上りきると、そこはテルトル広場(Place du Tertre)。
似顔絵を描く画家が集まる賑やかな場所です。
アコーディオンの演奏も聞こえてきて、
「これぞモンマルトル!」な雰囲気が広がります♪



はい、そしてやっと頂上です!
サクレ・クール寺院をどうぞ!

「サクレ・クール」とは「聖なる心臓」(聖心)という意味で、
フランスやベルギーなどに複数の寺院や教会があります。
パリのサクレ・クール寺院は1877年着工、1914年完成。
寺院内は撮影禁止でした。

サクレ・クール寺院にも魔除けのガーゴイル像がありますが、
口から氷柱が・・・(笑)
太陽が顔を出しても溶けないぐらい寒いんです(>_<)

寺院正面(南側)の階段。
分かりにくいですが、階段の右側にはケーブルカーの軌道があります。

寺院の北側の坂。モン・スニ通り(Rue du Mont Cenis)。
いい感じの湾曲。

サクレ・クール寺院の前から見たパリの風景。


そして、ご飯を食べてる間に夜が。
今頃の時期が一番昼が短いんですよね。
というわけで、再度正面へ回って夜のサクレ・クール寺院をパチリ♪


スリにもひったくりにも会わず、無事に帰宅。
ホッとしました。

ネットで調べてみると、やはりアンヴェール駅やピガール(Pigalle)駅周辺は
あまり治安がよくないそうですので、行かれる方は注意して下さいね。

2010年12月26日日曜日

Blanquette


小麦粉の使い道が全然なくて、全然減りません・・・(汗)
というわけで、ネットでレシピを検索して、今日はシチューに挑戦です♪♪
ちなみに、クリームシチューはフランス語でブランケット(Blanquette)と言います。

自分のために簡単にレシピを記しておくことにしようっと。


材料:(分量はかなりいい加減w 3人分ぐらいですかね)
 ジャガイモ 2個
 ニンジン 2本(小さめ)
 玉ねぎ 半分
 肉 150gぐらい(かたまり3切)
 ブイヨン 1.5個
 小麦粉 大さじ3
 バター 大さじ2ぐらい(1個)
 牛乳 400cc
 塩 少々
 胡椒 少々

作り方:
(1) まず、ホワイトソースを作る。
  バターで小麦粉を炒めて、牛乳追加。
  小麦粉が完全に溶けるまで中火で混ぜる。

(2) 玉ねぎをバターで炒めて肉追加。
  火が通ったところでジャガイモ・ニンジン追加。

(3) 具が浸るぐらい水を追加。
  ブイヨンを投入して煮込む。好みで塩、胡椒、スパイス追加。

(4) 適度に煮込んだところでホワイトソースを投入。
  好きなだけ煮込んで終了(笑)


エリック・カイザー(Eric Kayser)で買ってきたキッシュと、
ボルドーの白ワインと一緒に ( ´▽`)♪

2010年12月25日土曜日

Noël à Paris


クリスマスの今日、パリはすごーくいい天気でしたよ♪
でも気温は最高で1度・・・
風もあってかなり寒い1日でした。

でもせっかくのクリスマスですので、
またまたシャンゼリゼのMarchés de Noëlへ。
今日は食べ物のみご覧下さい(笑)

まずはキャビア!!
フランスでは、クリスマスにフォアグラとキャビアをよく食べるそうですよ。
まぁどちらも高級品ですからね。
クリスマスのときぐらいはお財布の紐も緩むのでしょう。
クラッカー+キャビアとウォッカで3E。

そしてこちらはヴァン・ショー(Vin Chaud)の樽。
前回も飲んだホットワインです。1杯3E。

それに加えてテキサス・メキシコ料理のチリ・コン・カーン(Chili con Carne)、7E。
パイ生地と一緒に食べるのがおいしかったです。


地下鉄を使ってオペラ界隈へ移動。
ユニクロで買いたいものがあったのですが、
残念ながら12/25に開いている店はほとんどありません(>_<)

でもせっかく来たので、デパートのショーウィンドウを楽しみましょう!

まずはギャラリー・ラファイエット(Galeries Lafayette)。
このクリスマスイルミは前にも写真を載せましたね。

前述のとおり、12/25はほとんど全部の店が閉店。
ギャラリー・ラファイエットも例外ではなく、デパートは閉まっています。
なのに、歩道は人でいっぱい!!
たくさんの人がこのショーウィンドウを見にきているんです。
ラファイエットの今年のテーマはミュージカル。
糸で吊られた人形が音楽に合わせて踊ります♪♪




そしてこちらはプランタン(Printemps)。
一瞬、七夕?と思ってしまいました(笑)

プランタンのショーウィンドウは大人の香り。
テーマはマリー・アントワネットでしょうかね。




最後はシャンゼリゼ通りにあるルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)。
ショーウィンドウつながりということで!