2010年9月25日土曜日

Voyage en Angleterre: Londres (2)

ロンドン第2弾をお送りします。

まずはウェストミンスター宮殿(Palace of Westminster)。
イギリスの国会議事堂(Houses of Parliament)です。
11世紀後半に完成し、大火災や空襲で2度修復されて今日に至っています。

世界的に有名な時計台、ビッグ・ベン(Big Ben)があります。
下の写真は、ビッグ・ベンとクロムウェル。
清教徒革命で議会派の鉄砲隊長になり、
国王処刑の後、護国卿として元首にまでのぼりつめた、
中学校の世界史で学習するあの人です。

国会が開かれてないからなのか、8月頃から10月頃まで内部見学が可能。
というわけで、バッキンガム宮殿と同様にタイミングよく見学できました!
下院、上院の会議場をはじめ、女王陛下が待機される部屋や絵画の間など
1時間半ほどのツアー(英語)に参加できます(入場料£14)。
内部は撮影禁止ですが、入口直前にこの綺麗なステンドグラスがあります。

内部見学終了後、テムズ川の反対側に渡って撮影。
実は、ビッグ・ベンのジグソーパズルも作ったことがあるのですが、
だいたい下の写真のようなアングルだったと思います。

ところでこのビッグ・ベンが奏でる鐘の音、
実は小学校や中学校のチャイムで使われているあの音、
「キーン コーン カーン コーン」なんですよ!
「ウェストミンスターの鐘」として、1927年に作曲されたそうです。


次にウェストミンスター寺院(Westminster Abbey)。
11世紀後半に完成したイギリス国教会の大寺院で、
200年後にヘンリー3世が改築して今の寺院になったそうです。
ウェストミンスター宮殿とウェストミンスター寺院は、
隣にあるセント・マーガレット教会(St. Margaret's Church)とともに
世界遺産に登録されています。
入場料£15。音声ガイドがとても充実しています。

ウェストミンスター寺院は、ウェストミンスター宮殿(現国会議事堂)に
隣接する形で作られ、国王のための教会とも言えます。
中世以降の国王がこの寺院で戴冠式を行い、そしてここに埋葬されています。
また、この寺院で洗礼を受け、戴冠し、結婚し、葬儀されるという
フルコースの国王もいます。
1997年、ダイアナ妃の葬儀もここで行われました。

中はとにかく豪華で荘厳。
そりゃそうだ、すごい額の建設費が国王から支払われるのですから。
寺院内部は見どころだらけですが、中でもキレイなのが
ヘンリー7世によって増築された聖母礼拝堂(Lady Chapel)の天井彫刻。
ファン・ヴォールトと呼ばれる造りで、世界的傑作だそうです。
また、「エドワード王の椅子(King Edward's Chair)」と呼ばれる椅子は、
1308年から現在まで、国王の戴冠式の際に使用され続けています。
700年以上ですよ!

撮影禁止なのが残念ですが、英語版Wikipediaに写真があるので、
そちらをご覧下さい。
唯一撮影できたのが回廊の中庭から見た寺院。


3件目は、セント・ポール大聖堂(St. Paul's Cathedral)。
聖パウロに奉納された教会で、ウェストミンスター寺院と同様にイギリス国教会。
ちなみに、聖パウロはロンドンの守護聖人だそうです。


セント・ポール大聖堂も王家のイベントに使われています。
チャールズ皇太子と故ダイアナの結婚式はここで執り行われました。

建築物としては、中央のドームの大きさが世界最大級!
なんと、ドームは2重式になっていて、中から見たときの美しさと、
外から見たときの巨大さの両方を実現しています。
また、ドームの天井画もユニーク。モノクロの絵画なのですが、
下から見上げるとまるで彫刻のように見えます。

東側の天井は、金をふんだんに使ったモザイク画で、
ウェストミンスター寺院に負けず劣らず豪華で壮麗です。
ここもあいにく撮影禁止でしたが、
オフィシャルなヴァーチャルツアーサイトを見つけました!!
いろんな場所で360度フルビューを楽しめます。

セント・ポール大聖堂は、ドームの上まで上がることができます。
見学ポイントは3箇所。
1つ目が、30メートルほどの高さにある「ささやきの回廊」。
ドームの内側にあって、円形をしています。
向こう側にいる人のささやき声が聞こえるらしく、この名前がついています。

2つ目は「石回廊」。
大聖堂フロアから53メートルの高さにあり、展望台になっています。
外に出れば撮影可能なので、石回廊からの風景を撮りました。


3つ目はフロアから85mの高さにある「黄金回廊」。
一番下から528段の階段を登ったことになります。
ここの階段、鉄製なのですが穴が開いていて下が丸見え。。。
正直怖かったです(冷汗)



4件目はウェストミンスター大聖堂(Westminster Cathedral)。
上のウェストミンスター寺院とは別モノで、こちらはカトリック教会。
Abbeyに比べれば小さいかも知れませんが、それでも十分に大きいです!
今から100年ぐらい前に建立。

こちらは拝観料無料。
どうやら、予算不足で内装が未完のままだとか。。。
煉瓦むき出しの天井がたくさん残っています。
しかし、描かれているフレスコ画は大変ゴージャスでした。



続いてロンドン塔(Tower of London)。
11世紀、ロンドンの要塞として建設されたのが始まり。
しかし、即位を待っている王子兄弟が何者かに殺されたり、
女王が戴冠式直前にいとこに裏切られて処刑されたり、
子供ができない王妃が姦通罪の名目で処刑されたり、と
真っ暗な歴史たっぷりです。
牢獄としても使用されており、ちょっと中には入りたくないですね。

あ、でもここには世界で2番目に大きいダイヤモンド、
「偉大なアフリカの星(The Great Star of Africa)」が展示されています。
カット前の状態は「カリナン」と呼ばれ、今でも世界最大だそうです。
入ってないので見てませんが(汗)。


ロンドン塔をぐるっと回ってテムズ川(River Thames)のほとりに出ると、
タワーブリッジ(Tower Bridge)がちょうどよく見えます。
そして、またまたタイミングよく、橋が跳ね上がりました!


で、最後に不思議な写真を1枚。
赤と黄が同時に点灯してます(笑)

これ、知らないと焦るよね。。。
これは、「もうすぐ青になりますよ」サインです(爆笑)
さぁ、アクセル踏む準備して! という合図。
点灯時間は1~2秒程度です。

いろんな点で日本はサービス精神旺盛で、時にはやり過ぎと言われますが、
我々から見るとこれも過剰サービスに見えますね・・・

2 件のコメント:

  1. 台湾の信号の話を思い出しました。

    歩行者信号において、青信号のときに、あと何秒で赤信号になるかを表示する部分があるそうです。
    また、青信号の歩行者の表示が歩いているようなアニメーションになって、青信号が赤信号になりそうなときに、その歩いているアニメーションの速度が速くなるそうです。
    日本以上に芸が細かいなと思いました。

    因みにYouTubeで見れます。

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  2. あと何秒で信号が変わるかは、日本でも表示されるところがありますね。
    カナダでは、緑の右側にも(なぜか)もう一つ赤があり、
    「赤黄緑赤」の4灯です。

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