2010年6月30日水曜日

UPMC, Paris VI


夫婦でノーベル物理学賞を受賞したピエールとマリ・キュリー。
物理学、特にラジウムの発見に心血を注いだ二人は、
ともにソルボンヌ大学の学生であり、教授でした。
今から100年以上前のことです。

現在、パリ第6大学は、卒業生である二人の名前を冠し、
ピエールとマリ・キュリー大学(Université Pierre et Marie Curie)
と呼ばれています。

UPMCの起源は、なんと1109年。
ギヨーム・ド・シャンポー(Guillaume de Champeaux)が
カルチェ・ラタン(Quartier latin)地区に聖ヴィクトル修道院
(Abbaye Saint-Victor)を建てたのが始まりとされています。

そして去年、大学は900周年を迎え、それに合わせて
ジュシュー(Jussieu)キャンパスに新しいビルが完成しました。
ザマンスキー塔(Tour Zamansky)と呼ばれるこの建物は、
カルチェ・ラタン地区のランドマークになっています。
ジュシューキャンパスには、UPMCのほかに、
パリ第7大学であるドゥニ・ディドロ(Denis Diderot)大学もあります。

UPMCには、LIP6と呼ばれる研究所があります。
これはLaboratoire d'Informatique Paris 6の略で、
日本語だと「パリ第6大学情報学研究所」となります。
UPMCとフランス国立科学研究センターCNRS
(Centre national de la recherche scientifique)

によって設立された研究所で、フランス最大の情報学研究機関とのことです。

写真は、大学の前にあるジュシュー広場(Place Jussieu)から撮りました。

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