パリ市を囲んで走る高速道路、ペリフェリック(Périphérique)の東側に
隣接している大きな森、ヴァンセンヌの森(Bois de Vincennes)。
パリエリアの外側にありながら、パリ市(12区)に属しています。
元は王の狩猟地でしたが、フランス革命後は軍の演習場として、
そして第2帝政時代にナポレオン3世によって公園として整備され、
現在に至っています。
公園の敷地には、12世紀から残るお城、
シャトー・ド・ヴァンセンヌ(Château de Vincennes)があります。
メトロ1番線の西の終点、シャトー・ド・ヴァンセンヌで降りると、
そこにはお城の大きな門が現れます。
お城だけあって、お堀の幅も深さもすごいです。
ヴァンセンヌ城の見どころは2箇所。
まずは主塔部、ドンジョン(Donjon)です♪
12年の修復工事を終え、2007年から一般公開されています。
正面から。
入場料8E、オーディオガイド4.5Eを払って中に入りました。
中庭の様子。
中庭から見上げる主塔。
主塔を囲む外壁の展望台から中庭を見たところ。
主塔にはこの橋を渡って入ります。
外壁にある鐘は、時報として利用されたとのこと。
外壁からまっすぐ主塔を見たところ。
外壁の回廊。
さぁ、いよいよ橋を渡ってドンジョン内部へ。
主塔に入るとすぐにあるのは、客人用の大広間。
「王の階段」を上がると、大広間の真上に王の寝室があります。
同じようにセンターに柱があるのですが、
上下の写真を見比べると色が違うのが分かりますね。
王の寝室はカラフルに塗られていました。
シャルル5世はここに愛用の調度品を並べていたそうです。
国王が住まなくなった16世紀からは、牢獄としても使われるようになり・・・
ニコラ・フーケやドゥニ・ディドロなどが投獄されていたようです。
見学時間は1時間もあれば十分でした。
見どころの2つ目は、このチャペル。
シテ島のサント・シャペル(Sainte Chapelle)と似ています。
それもそのはず。シテ島のサント・シャペルをモデルに、
シャルル5世が作らせたシャペル。
その名も「サント・シャペル・ド・ヴァンセンヌ」(Sainte Chapelle de Vincennes)。
シテ島のサント・シャペルとの最大の違いは・・・
ステンドグラスの量ですね。
反対側から。
1時間に1回、中に入ることができます。
(入場料は上の主塔の入場料8Eに含まれています。)
他の教会と異なり、1つの長方形の部屋から成るシンプルな構成。
シテ島のサント・シャペルのように2階建てにもなっていません。
両側の窓がステンドグラスでないこともあり、
教会内部はとっても明るいのです!
天井のようす。
祭壇奥のステンドグラス。
一部壊れて板を入れてます(笑)
入口上部のバラ窓。
音楽隊が入る場所、でしょうかね。
両脇の窓の上部。
祭壇には、サン=ルイの銅版がありました。
シテ島と同じく、ここも聖ルイを祀るシャペルなのです。
祭壇の裏には、なんだか分からない彫刻が。
サラマンダー?
ということは、フランソワ1世の紋章ですね。
(ちなみに、フランソワ1世はシャルル5世の曾孫だそうです。)
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