2011年3月30日水曜日

Musée Nissim de Camondo


ニシム・ド・カモンド美術館(Musée Nissim de Camondo)。
日本大使館の近くにあるモンソー公園(Parc Monceau)に隣接するこの美術館は、
モイス・ド・カモンド(Moïse de Camondo)の個人邸宅でした。

銀行業で財を成したモイス氏は、フランス美術、特に18世紀のフランス美術を
こよなく愛しました。

戦争で長男を亡くしたモイス氏は、美しい邸宅と自身のコレクションをすべて
フランス政府に譲ることを決めました。
以降、フランス装飾博物館の所蔵となり、現在に至っています。


入口のゲートをくぐると中庭と邸宅の本館部分が見えてきます。


入口を入ったところの玄関ホール。
とにかく広い玄関です。
たくさんの収集品が展示されていました。






1階奥にある台所。
大きな釜戸があります。

銅食器はピカピカに磨かれています。


階段を上がって2階へ。
ここはまだ廊下。


応接間1。


応接間2。


円形の部屋。同じシリーズの絵画がかけられています。

ダイニングルーム。
はじめは友人を呼んで盛大なディナーが開かれたそうですが、
その後はモイス氏のコレクション見たさに芸術家が集まったとか。

書斎のような部屋。
でもここは書斎としては使われていなかったそうです。


青の部屋。

図書の部屋。美しい書棚に、丁寧に装丁された本が並んでいます。

モイス氏の寝室。
絨毯は今も当時の色を見せています。
ベッドも比較的大きめ。


バスルーム。明るくて広いです。
タイル模様がモダンで素敵です。

この邸宅の名前にもなった、長男ニシムの部屋。

邸宅が完成してまもなく出兵したため、
ニシム氏がこの部屋を使ったのは僅かな時間だったそうです。

右の壁には長女ベアトリス(Béatrice)が好きだった
乗馬の絵画がたくさん掛けられていました。


最後に、邸宅が隣接しているモンソー公園の写真です。
桃と桜が咲いていました。

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